【 つれづれ。。。 】
持病の脳腫瘍の定期検査と御誕生日を何とか無事にやり過ごしたSeoulLife Records店長の小杉です。
とりあえず転移は無いそうでござまいして、主治医の先生曰く
「あれから6年生きた訳ですから、もう万々歳でしょう」
そういう事でございまして。
では7年目に死んでもいいとはならない訳でございますが、という店長小杉の複雑な表情を主治医の先生もすぐ読み取られたのでしょう、
「冗談ですよ、これからも頑張っていきましょう」
慌ててこう付け足されましたが。
根性が捻じれて曲がって途中で枯れていて先端が腐っている店長小杉としてはこれが果たして本当に冗談なのかどうか、今だに疑っている所もございますが先生を信じる他ございませんとも。
その3日後には無事御誕生日を迎えまして、もうこの歳になると目出度くも何とも無いなぞというありきたりな事は云わず素直に喜ぼう、そして自分で自分に何か素敵なプレゼントでも買おうではないか、珍しくそんな量産型独身OL風な事を思いまして。
量産型独身OLは量産されている筈、にも関わらず何故にそれが自分の所に回ってこないのか、そういう根源的な事に思いを馳せる事も無くですよ。
とにかく他に買ってくれる人なぞ居ないものですから。
で、買ったものがですね、
「自分とほぼ同じ歳月を重ねたGジャン」
これでございまして。
70年代前半のビンテージラングラーでジョン・レノンが着ていたものとほぼ同じモデルだそうですよ。
「常日頃から薄給を売りにしている零細CDショップ店長の分際で、クソ生意気にそんな無駄に高そうな物を買っていいのか」
そういう御声もございましょう。
しかし御誕生日でございますから。
冗談とは申せど7年目で死ぬかも知れない御誕生日でございますから。
普段の店長小杉ならば古着のGジャンに出せる御金は三千円まで、そう固く決めておりましたが今回その禁を破りまして。
大枚四千円をはたいてこれを購入したのでございます。
ええ。
薄給の身に千円オーバーは痛うございますよ。
しかし、しかし御誕生日でございますから。
肝心の物はまだ届いてはいないのでございますが急に暑くなってきた昨今、夏本番までに1、2回着れたらいいな、そんな事を思いつつここで御開きにしようかと思ったのですが。
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「ふつおた(普通のおたより)」ご紹介のコーナー
このコーナー宛のメールは件名を「ふつおた」で、
order@seoul4life.com まで。
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さてさて。
読者の方からのごくごく「普通のお便り」をご紹介するコーナー。
今回はかつて重鎮と並び「ふつおたの風神雷神」と呼ばれていたであろう久々のこの方から。
>お久しぶりです、店長小杉さま♪
>そして、お誕生日 おめでとう ございます
>センイル チュッカ ハンミダ~♪♪
>
>私、ペンネーム何だったかな?
>白髪頭のおばちゃん、でしたかな?
>特に最近は大切な事でもどんどん忘れていく、おばちゃんです(^-^)
>
>先日、重鎮のクネ蛸囃子さんのお便りを拝見しました(あ、この表記で合ってますかな)
>元々はカタカナ表記だったペンネームを、私の勝手なイメージで
>漢字をあててしまったのに、使って下さっているとは…。
>何やら不思議な暖かい気持ちになり、更に店長小杉さんのお誕生日
>とあってはお便りを出さずにいられませんでした(笑)
>
>大好きなさだまさしさんの言葉を借りれば、誕生日は祝って貰うと同時に、
>産んでくれたお母さまに感謝する日だそうです。
>最近は面会もままならない状況ですが、親の有りがたさを今更ながらに
>噛みしめています。
>
>近代化の今に有って、まだ戦争が起きるという信じられない世界情勢の中、
>何とか毎日を過ごせる、そんな幸せが続きますようにと願ってやみません。
>
>店長小杉さん、クネ蛸囃子さんの幸せも東京の片隅からお祈りしていますヨ
>みなさん、ファイトです~(^-^)v
確かペンネームは「ラガーのおばちゃん」だったような気がする店長小杉です。
まあそんな事はどうあれですよ、久々のふつおた有難うございます。
「忘れる」という事は人間にとって非常に大切な能力であるとどこかで聞いたような聞かないような、忘れてしまいましたがそんな覚えがございます。
人間の脳というものは所詮は有限の物質的存在であって、記憶するという能力に限って申せば物質である以上所詮は有限の能力しか持ちえません。
物質として「無限に増えていく何か」というものは無い訳ですからして。
即ち長く生きれば脳だって古いものを忘れない事には新しいものが入ってくるスペースも生まれない訳ですよ。
パソコンだってスマホだってそうではないですか。
それなりに長い時間使ったならば、古いソフトなりアプリなりデータなりを消さなければ新しいものが入るスペースはどんどん少なくなりますとも。
そう、忘れたものは「所詮は忘れていいものが自動消去されただけ」なのです。
それが仮に自分の中で大切な事だったかも知れないとしてもそれは
「大切なようでいて実は本質的には大切ではない事」
なのです。
そうしてどんどん自動消去されて空いた脳のスペースに新しい、新しいが故に今役に立つもの、それをどんどん入れて人は生きていく、そういう訳ですね。
薄っすら覚えているのは確かそんな論調だったような気がいたしますよ。ええ。
そんな店長小杉が今月銀行口座に御金を入れておくのを忘れてクレジットカードが止まっていた、それが果たして「所詮は忘れていいもの」だったかどうか、あるいは自動消去の能力のほうが新しいものを入れる能力に勝り始めているのではなかろうか、そんな事をクヨクヨと考えつつ今回はこの辺りで御開きとさせて頂きたい次第で。
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それでは、今回のメールマガジンはこのあたりで・・・。
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