「もしも妻子が居たならば」 2022年4月12配信号

【 つれづれ。。。 】

春、ようやくお気に入りのGジャンの季節がやってきたかと思えば着ていたらもう既に汗まみれというSeoulLife Records店長の小杉です。

何だか急に暑すぎやしませんか。

あるいは地球温暖化の影響でしょうか。

はたまた男性更年期障害でしょうか。

季節の変わり目でございます、皆様も御身体に気を付けて・・・という事でもって今回最短ペースでの御開きを目指していたのでございますが。

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「ふつおた(普通のおたより)」ご紹介のコーナー

このコーナー宛のメールは件名を「ふつおた」で、
order@seoul4life.com まで。
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さてさて。

読者の方からのごくごく「普通のお便り」をご紹介するコーナー。

重鎮「クネ蛸囃子」さんからでございます。

>―前回のあらすじ
>ギター女子の話題を持ちかける重鎮に対して、女子は苦手などと言って
>のらりくらりと話をかわす店長小杉。そんな店長小杉の口から漏れた
>女子の名こそがMUSTANG SALLYであった。

>重鎮:MUSTANG SALLY聴いたよ。あばずれブルースマンを気取ってみても
>にじみ出てしまう”女子”な部分にこそぐっと来たのだが
>こんな僕は助平過ぎるのだろうか。

>これはこれはお買い上げありがとうございます。

>重鎮:いや、買ったとは一言も言っていないよ。今はYouTubeとか色々
>あるからね。

>ちぇっ。その手で来やがったか。

>重鎮:店長小杉、そうは言うけどね、自主製作か何か知らないが
>4,5曲入りのEP一枚に五千円近いお金を払うのは今のご時世なかなかに
>きついものがあるのだよ。僕の場合、月の初めの時点で既に予約注文している
>CDの代金でその月のCD購入予算が埋まってしまうから、突然予定外のCDに
>気をひかれても五千円もの購入代金を捻出するのはなかなかに骨が折れる
>ことなのだ。よしんば五千円あったとしても五千円のCDを一枚買うよりも
>三千円のCDと二千円のCDを別々に買った方が、一回についての支払代金は
>安くつくし、同じ代金で二枚買えるのだから精神的負担が軽い上に
>何だか得をした気分にすらなってしまう。もちろん、それが一種の心理的
>トリックであることは分かっているつもりだ。だからこそ店長小杉には
>零細CDショップ店長として”心理的トリックを打ち破り一枚五千円のEPに
>代金を支払わせる必殺技”の開発が早急に必要とされているのではと思うのだよ。

深夜の残業でドロドロに疲れて安普請の自宅に帰る店長小杉。

「ただいま、郁恵」

「あら貴方早いのね、まだ夜の12時よ」

「今日は重鎮にCDを高く売りつける事に成功してね」

「良かったじゃない!いくらくらい儲かったの?」

「何だかんだ色々差し引いて多分千円少しくらいかな。重鎮から取るのは本意ではないんだが、こういうCDを扱うには会社に対しても理由が必要でね」

「でも流石は私の夫ね、あの重鎮から千円も取ってくるなんて」

「それで今日は御祝いで君の分の”ビールに似たもの”も買ってきた。・・・いつも私だけ飲んでいて申し訳なくてね」

「そうね、裕太ももう寝てしまったみたいだし、久しぶりに二人で乾杯しましょうか」

「乾杯」

「乾杯!」

目の前からフッと消えていく妻郁恵と息子裕太の幻。

幻でもいいから消えないでくれと思う店長小杉。

しかしこの人生、色々な事が少しずつ違えば果たして零細CDショップ店長の薄給で貧しいながらもこんな穏やかな家庭を持っていたのであろうか。

否、この人生、色々な事が少しも違わないままもし偶然家庭を持っていたらどうなっていたものか、と真面目にリアリティを持って想像しなおす店長小杉。

深夜の残業でドロドロに疲れて安普請の自宅に帰る店長小杉。

「ただいま、郁恵」

「オマエどのツラ下げて帰ってきたんやコラァ、まだ夜の12時やぞ働け!」

「今日は重鎮にCDを高く売りつける事に成功してね」

「高くっちゅう言う事はそれなりに儲かったんやろなぁ?なんぼや?」

「何だかんだ色々差し引いて多分千円少しくらいかな。重鎮から取るのは本意ではないんだが、こういうCDを扱うには会社に対しても理由が必要でね」

「なんぼ実力派っちゅうても日本で1枚売れるか売れんかの自主制作盤を1枚だけ売ってその儲けで、それで喜んではよ帰ってくるんか!?そら私かて売れた量と質が必ず比例せんのは分かるで。せやったら世界で一番旨いラーメンは日清カップヌードルになってまうわな。せやけどその歳で家庭を持つ亭主としてその儲けで喜ぶってアホか?アホなんか!?もっと言うたら重鎮からやったらもっとガッツリ取ったらんかい!」

「それで今日は御祝いで君の分の”ビールに似たもの”も買ってきた。・・・いつも私だけ飲んでいて申し訳なくてね」

「なんで雑酒やねん!御祝いやったらせめてビールにせえや!百歩譲って発泡酒や!ほんでアンタ酒ばっか飲んで来月の裕太の給食費どないすんの!?もう離婚や離婚!養育費も何も要らんから縁だけ切らせてくれ!もっと言うたら今日本にあるMUSTANG SALLYのCDは多分やけどその1枚だけや!」

「乾杯」

「はよ死ね!!」

目の前からフッと消えていく妻郁恵と息子裕太の幻。

ああ幻で良かった消えてくれて良かったと思う店長小杉。

まあ何だかんだで適当に書いた結果色々な意味で色々宜しくない内容になってしまったという自覚はハッキリ持っているという事と、重鎮、御買い上げ有難う御座いますという御礼を申し上げてですね、今回はこの辺りで御開きとさせて頂きたい次第で。

ふつおた(普通のお便り)」のコーナー宛のメールは件名を「ふつおた」で、
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それでは、今回のメールマガジンはこのあたりで・・・。

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