【 つれづれ。。。 】
基本的に散髪は「女性の美容師さんにお願いする」という鉄の掟を持っているソウルライフレコード店長の小杉です。
理由は以前にも何度か書いたような記憶がございますが、まず何よりも男性に頭を触られるのがイヤという事が一点、そしてもう一点は女性の美容師さんに「お任せ」で切って頂けば
「”店長小杉はこの髪型がいい”と思っている女性が少なくとも世界に一人は居るという保証になる」
当然ながらの大前提として美容師さん本人はそれが良いと思って切ったに違いなかろうから、という独自の先鋭的な理論に基づいたものでございまして。
ええ、店長小杉にとって自分の髪型なんてものは己がどうこう思うよりも女性に良いと思われてなんぼ、仮にスキンヘッドが女性に好まれる時代が来るならば頭髪なぞいつだって躊躇なく全剃りする覚悟を胸に秘めてモテない日々を生きているのでございますよ。
最後に男性の美容師さんに切って頂いてからもう実に30と数年ほどですか、その時その時で御店は違えどこの理論のもと必ず女性の美容師さんに切って頂いておりました。
で、少し前ですがいつものように女性の美容師さんに切って頂いたのでございますが、妙な事に何だかその髪型がどうにもこうにもしっくりきませんで。
二週間ほどそのまま過ごしてはいたのでございますが、どうにもその「しっくりこない感」が気になって仕方なく、これは手直しという事でもう一度散髪に行こうと決めまして。
ただ同じ御店に二週間後にこの理由で伺うのも失礼な気がする、という事であれこれと他の御店を調べているうちに自分でも何故だかよく分からない気まぐれでもって「切られるほう」も「切るほう」も男性限定という、
「男性専門美容院」
に行く事に決めてしまったのですね。
余りにも生活に変化のないこの御時世、何か少しでも変化を、やった事がない事を、目新しい何かを、そういう欲求のようなものが心の何処かにあったのかも知れません。
普段の店長小杉の思考回路であれば前述の理由でもって絶対に選ばない選択肢でございますからして。
「”店長小杉はこの髪型がいい”と思っている女性が世界に一人も居ない可能性がある」
訳でございますから。男性の美容師さんに切って頂くとなると。
しかしそうだとしてもですよ、まあ次に女性の美容師さんに切って頂けば済む御話、これも小さいながら変化には違いないと己に言い聞かせてその男性専門美容院に伺いまして椅子に座り、カットを始めてもらったところですね。
「御客様、これ前にカットされたのつい最近ではないですか?」
「はあ、そうでございますが」
「そうですか・・・でも随分と色々な所に結構な切り残しがあってですね、これセットするの結構大変じゃなかったですか?」
「・・・」
その瞬間、頭の中に閃くものがございまして。
女性の美容師さんに切って頂くのは冒頭申し上げました通り
「”店長小杉はこの髪型がいい”と思っている女性が少なくとも世界に一人は居るという保証になる」
という理論からでございますが、その肝心の女性の美容師さんが
「店長小杉の髪型なんてどうでもいいのよ、どんな髪型にしたところでモテないものはモテないんだから。髪型気にする前にその歪んだ性格と腐った性根をまず気にしなさいよ」
などという、一見ただの悪口のようで実は限りなく真実に近いような事を思いつつまあ良いも悪いもなくボンヤリ適当に切っていたら、という途轍もなく酷い仮説を前提としたらばですよ。
「”店長小杉はこの髪型がいい”と思っている女性が世界に一人も居ない可能性がある」
事は女性の美容師さんの場合でも充分に有り得るのではなかろうか、と。
前回適当に切られていた、とは勿論思いたくはないですし、多分間違いなくそうではない、そうではないと信じたい、のですがしかし30と数年固く信じ続けていた理論に重大な綻びを見つけてしまった
には違いございません。
その後確かに丁寧に仕上げられ、しっくりこない感も全く無くなった髪型で男性専門美容院を後にした店長小杉、夕暮れの空を見上げてこう思ったのです。
「・・・でもやっぱり次は女性の美容師さんかな」
髪型はしっくりきたけれども今度は何故だか気持ちがしっくりこない、そんな昨今、自分でも今回実にどうでもいい内容だったという自覚はちゃんとあるという事を申し上げて、この辺りで御開きとさせて頂きたい次第で。
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