「デニムの色落ちの風情を感じられるか」 2020年9月29日配信号

【 つれづれ。。。 】

40半ば独身彼女無し、最近の趣味に「ジーパンの育成」が加わったソウルライフレコード店長の小杉です。

先日購入した古着のデニムがですね、全然色落ちの無い非常に状態の良いものだったのでございますが、これが

「基本的に色落ちを楽しむブランドのもの」

である事を偶然知りまして。

できるだけ洗わずに穿いて穿いて穿き倒して育成し、その色落ちの

「風情」

を楽しむそうなのでございますね。

新品で買うと「色落ちマニュアル」的なものが付いてくる位だそうですよ。

で、まあ古着ながら全然色落ちが無かったものですからして、これ幸いとその色落ちを楽しみにもう連日穿きに穿いている次第で。

しかしこの趣味には大きな問題点がございまして

「日々の進歩がほぼほぼ分からない」

のでございます。

当然ですが、しかし何とももどかしい部分もございますよ。

色々調べてみますとこの「何とももどかしい部分」はこの趣味のかなり大きな要素で、これを何とかする方法としてとりあえずデニムの生地がこすれて色が落ちれば良い訳ですから

・ウェットティッシュで色落ちさせたい部分を拭きまくる

・紙やすり等で色落ちさせたい部分を削ってしまう

・1日24時間、寝る時もパジャマ代わりに穿いてしまう

・デニムを穿いたまま海にはいって砂浜をゴロゴロする

・基本的に移動は総て匍匐前進で行う

等々、まあ簡単なものから過激な方法まで様々あるようでございます。

ただ何とももどかしい部分をすぐに何とかしようとしてこれらの方法を取った場合、簡単な方法にせよ過激な方法にせよ

「不自然な色落ちになってしまい、色落ちの風情が無くなる」

ようでございまして、悩ましい所なのでございます。

で、これは悩ましい、悩ましいぞと思いつつ穿いているうちにふと気付いたのです。

「良いデニムの色落ちの風情がどんなものか、そもそも知らない上から多分説明されてもピンとこないような気がする」

という事に。

趣味の結果が出てもその良し悪しが分からないのですよ。

元々デニムはおろかお洒落自体にそんなに興味の無かった人間ですからして。

普通に穿き続けてその結果が多分、おそらく、良い色落ちの風情、そういう事になるのであろう、そう思って今日もまた穿き続けている、そういう昨今なのでございました。

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「ふつおた(普通のおたより)」ご紹介のコーナー
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さてさて。
読者の方からのごくごく「普通のお便り」をご紹介するコーナー。

重鎮「クネ蛸囃子」さんからでございます。

>店長小杉の人生相談
>―17歳・女子高生
>「私は感想文や作文が苦手です。
>店長小杉はなぜそんな文章を書けるのですか。」
>そう言えば今年も芥川賞を辞退したのか?

>正確に言うとここ20年程毎年のように芥川賞及び直木賞実行委員会
>の方から必ず最終候補にノミネートするから何か書いて欲しいと
>オファーがあるのだが店長職が思いのほか忙しくてね。
>そんな中どうにか連載している【 つれづれ。。。 】が
>思いのほか好評で世界48ヶ国で書籍化されて記録的なベストセラー
>になったのをきっかけにノーベル文学賞を店長小杉にと言う
>動きも出てきているのだが僕としては今の店長職に十分満足している
>からあまり名声や名誉と言ったものには興味がないのさ。

>―そんな店長小杉にとって学生時代の作文や読書感想文とは
>どういうものであったか

>面倒くさいと思っていたね。とにかく短時間で適当にもっともらしい
>ことを書くことを心掛けていたよ。

>―相談者にアドバイスするとしたら

>考える前に書き終えろと言ったところだね。何も気の利いたことを
>書こうなどと気に病む必要はないのさ。

>―しかし、【 つれづれ。。。 】が海外でベストセラーになっている
>とは知らなかった

>一応、著者クレジットが店長小杉feat.クネ蛸囃子となっているから
>遅かれ早かれ君のもとにも小切手が送られてくるはずだ。
>その莫大な金額に驚かないよう今から心の準備をしておいたまえ。
>(聞き手 光源氏Ⅱ世)

小学校の頃の作文や読書感想文は思いのほか先生ウケが良く、その手法は確かに重鎮が書かれているようなものであった店長小杉です。

自分の意思、意見、思想等々はとりあえず横に置いてですよ、適当にもっともらしい事を書いていればとりあえず先生は褒めてくれるのですから。

読書感想文の主目的は間違いなくそれである訳ですからして、あながち間違った方法、そうも言い切れない部分もございますまいか。

そういう意味で読書感想文は「作品」ではなく「製品」と考えて、御客様である「先生」のニーズに沿ったものを提供する事こそが総てと考えて良い、そう考えていた小学校の頃の店長小杉は豊かな文才と確かな判断能力、そして腐りきった性根を併せ持っていた子供であったと思うのです。

で、時が流れて文才は枯れ果て、判断能力は消失し、残っているのは当時から腐りきっていた性根のみ。

もはや残された希望はこの腐った性根の腐敗がさらに進んで発酵の境地に辿り着き、アミノ酸やらグルタミン酸やらが増えて味わい深くなるか、はたまた発酵の過程で発生したアルコールで美酒に変化するか、そういった所しか無いのではないか、そう思うようにはなってきております。

腐った性根がさらに腐った内容を腐敗臭と共に書き散らかす前に、今回はこの辺りで御開きとさせて頂きたい次第で。

この巻末で紹介される「ふつおた(普通のお便り)」のコーナー宛の
メールは件名を「ふつおた」で、order@seoul4life.com まで。

それでは、今回のメールマガジンはこのあたりで・・・。

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