「芸術への衝動が残したもの」 2018年12月7日配信号

【 つれづれ。。。 】

今更芸術とは、感性とは何か、深そうで浅そうでかつ有り勝ちな
思考に耽っているSeoulLife Records店長の小杉です。

さて。

先日ですか、確か御食事処に向かうためにボンヤリと歩く店長小杉に
声を掛けてこられた御年配の男性が居られたのですよ。

「もし良ければ彼女と一緒に行って下さい」

そう云いつつ差し出されたのは美術館のチケット2枚。

ふと反対側の手を見ると同じチケットの束を持っておられたので、
おそらく何かの拍子に貰い過ぎたものを分けて下さっているのでしょう。

「いえ彼女は居ないので一枚で結構です」

とは云わずですよ、そのまま二枚頂きまして。

今彼女が居ないというだけであって、明日彼女ができないとも
限らない訳でございますし。何でございましたらばここから十歩
歩いた先に衝撃的な出会いが待ち受けているかも知れませんとも。

ただ歩く一歩一歩にも出会いの可能性はある、そうは思えますまいか。

で、そこから数百歩歩いてそのまま到着した御食事処で改めてチケットを
見てみますと、絵画には疎いもので知らない画家さんの個展のようでした。

失礼の無いようにご説明をすれば店長小杉にとっては所謂画家の
大半が「知らない画家さん」なのでございますが。

知っている画家さんもそれは居りますよ。
ゴッホだとかピカソだとか。

その昔、ゴッホやピカソとは畑違いながらモンマルトルあたりのバーを
飲み歩いては朝まで激しく芸術談義を交わしたものでございます。

特にゴッホと店長小杉の「パンの耳切り合戦」での「フランスパンに
於ける耳は一体どこまでなのか」という白熱の議論は今もパリっ子達の
語り草となっている程なのですが。

残念ながら店長小杉からパッと名前が出る画家さんと申せばこの二人位なものでして。

無学無知にも程があるという御話は一旦横に置いてですね。

しかしまあ折角頂いたチケットでございますからして、これも何かの縁
という事で後日独りで観に行かせて頂きました。

前述の通り絵画には大変疎いものでして、軽やかな足どりですぐ見終わってしまい、
その時点ではこれといった印象は全く無かったのですが、数日経ってから
何か今回の美術館で心の中に残された物があるような気がしてきたのです。

これが芸術というものの力なのでしょうか。

しかしそれがどの絵であったのか、それにどういう印象を受けたのか、
何が心の中に残されたのか、サッパリ判らないのです。

これが芸術というものの不思議さでしょうか。

何とももどかしい気持ちでしたがしかし、気づいたのです。
手元にもうの一枚チケット、即ちまだできていない彼女分のチケット、
これが残っているのですよ。

それでもう一回行って確かめれば良いではないですか。

もし行った後に彼女ができたなら、済まないが君の分のチケットも使って
しまったのだと謝れば済む話でございます。

で、行ってきたのですよ。

今回は足早にではなく注意深く絵を観て回ったのですが、しかし、しかしですよ、
もう一度ここに足を運ばせた理由は全く以て見つかりません。

諦めてソファに腰を下ろし、何とはなしにボンヤリと近くの絵の傍に立つ
学芸員さんを見た瞬間に思い出したのです。

凛とした、美しく、品のある学芸員さん。
確か前回もこの人を見て感銘を受けたような気がします。

そうか、これが答えだったのか、とまあ後は失礼にならない程度に学芸員さんを
見させて頂いた後、実に爽やかな気持ちで美術館を後にしたのでございます。

芸術以前に何を語る資格も無い人間だという事を正直に暴露したところで、
次のコーナーなのでございますよ。

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「ふつおた(普通のおたより)」ご紹介のコーナー

このコーナー宛のメールは件名を「ふつおた」で、
order@seoul4life.com まで。
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さてさて。

読者の方からのごくごく「普通のお便り」をご紹介するコーナー。

重鎮「クネ蛸囃子」さんからでございます。

>店長小杉の俺にも言わせろ!(第83回)
>ー最近店長小杉がグランドキャニオンズ改造に向けて暗躍
>していると言う噂を耳にするが。

>グランドキャニオンズの人気がボーカルのmayumiによって
>支えられていると言うのは事実だ。
>最近本人がそれを過剰に意識しだして鼻について来た。
>これを機にボーカルを一新しようと考えている。

>ー新ボーカルの目星はついているのか。

>韓国の若手女性トロット・シンガーをオーディションして
>日本初の本格的トロット・ユニットとして再始動する。

>ー他のメンバーの反応は。

>メンバー?プロデューサーの店長小杉と韓国から直輸入の
>美脚シンガー、これがすべてのメンバーだ。
>あくまでもバンドではなくユニットなんだ。
>ユニットと言う名の愛の巣に邪魔者は一切指を触れさせない。
>君もよく覚えておくんだな。
>(聞き手 クネ蛸記者)

>たこ

>たこは足が長いけど
>頭がでかいから
>やだな

所謂バンドメンバー募集サイトには、ざっくり上記のような欲望の
渦巻きを感じている店長小杉です。

バンド、音楽をしていない方も一度覗いてみられると
案外に面白さを感じるかも知れません。

個人的には趣味のバンドとは別でライブはせず、練習もせず、
主にレストラン、映画館、行楽地等でのミーティングを重ねるだけの
欲望に忠実な音楽ユニットでメンバー募集をしたいのでございますが。

昨今流行の例えば「印刷機の無い印刷屋さん」的なノリでですよ、
「音楽をやらない音楽ユニット」として脚光を浴びる事、
これ間違い無しではないでしょうか。

しかしこの論法で云えば当店も「CDの売れないCD屋さん」という
似たような表現であって、流行に乗って脚光を浴びても良い筈ではなかろうか、
と数十分熟考した結果としてはですね。

「単純に売れていないだけ」

であるという悲しい結論に達したのはこれはもう致し方無し、
という事でもって今回はお開きとさせて頂きたい所存で。

「ふつおた」のコーナー宛のメールは件名を「ふつおた」で、
order@seoul4life.com まで。

それでは、今回のメールマガジンはこのあたりで・・・。

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